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新しいことへの挑戦
自分の可能性を信じ、自分らしく生きる。
輝く女性の生き方図鑑 Vol.83
30代 歯科医師


今日は、30歳を過ぎてから歯科医を目指し大学受験を決意。
猛勉強の末、本当に歯科医師になってしまったという田中政子さんのご紹介。
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その大胆かつパワフルな行動力がとても面白くて、
きっと勇気をもらう人も多いのでは... と今回のインタビューをお願いした。
(実は政子さんは、恋ヨビの坂東さん の妹さんでもある。正にパワフル姉妹!) 学生時代から、好奇心旺盛で楽しいことが大好きだった政子さん。
洋服が好きでアパレル会社でアルバイトをしたり、雑誌の読者モデルをしたり...
楽しく充実した学生生活を過ごしていた。
バイトをしてお金を貯めては、海外旅行にも出かけた。
アジア、アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、エジプト、トルコ... 数えきれないほどの国を旅行。
就職活動の時には、「面白そう!」と、パイロットの採用試験にも挑戦。
残念ながら採用はされなかったが、最終面接まで残ったのだとか。
お話をうかがっていると、 大胆で好奇心旺盛な学生時代の政子さんの様子 が目に浮かぶ。



大学卒業後は、「仕事をバリバリやっていきたいなぁ...。」
漠然とだが、そんな想いを抱いていた政子さんは、
「何でも良いので、やりがいのある仕事がしたい」とメーカーの営業の仕事に就いた。
初めて経験する営業の仕事は、厳しいもので、
お客さんからは怒られたり、無理を言われることばかり。
仕事にやりがいや楽しさを見いだせず、
この仕事を10年後も自分が続けている姿を想像することができなかった。



就職して、1年半くらいが過ぎた頃、
「3年頑張ったら辞めよう。」そう決意した政子さん。
退職後は、学生時代にずっとバイトで関わっていたアパレルやファッションの勉強をするために
イタリアへ留学しようとお金を貯め始める。
いざ目標が定まったときの政子さんの集中力はすごい。
会社を辞めるまでの短期間で、節約をして500万円も貯金をしたそうだ。
「嫌だから辞める」とか「嫌だけど愚痴や不満を言いながら流される」ではなく
自分の意志で目の前の状況を前向きに変えていこうとする

行動力・決意が目の前の道を切り拓いていくのかもしれない。



目標通りにお金を貯め、予定通りに会社を辞める時期に近づいた頃、
高校の頃からの友人だった現在のご主人とのお付き合いが始まった。
歯科大を卒業し歯科医になり、将来は開業という夢ももっていたご主人。
イタリアへ留学するか、彼との関係を大切にするか迷ったが、
なかなか答えをだすことができず、もう少し時間をかけて考えようと
彼からの紹介で歯科助手のバイトをしながら、日本へ残ることにした。



1年たつ頃には、仕事も楽しくなり、
彼とも一緒に暮らし始め、一緒にいることが当たり前のようになっていた。
やがて彼の開業準備も始まり、政子さんも一緒に開業準備に追われるようになる。
同時に政子さんは、留学のために貯めていたお金で
歯科衛生士の専門学校に通い始める

彼が28歳の時には、開業。
彼が仕事だけに専念できるよう、政子さんは衛生士としての仕事はもちろん、
経理から受け付け、広報に至るまで全面的に経営をサポートする。
仕事を通して患者さんに喜んでもらえるのが嬉しかったし、
理想的なクリニックをつくること、開業の成功自体が
政子さん自身の自己実現の場にもなっていた。




30代前半まで、ただただ夢中でクリニックのために力を尽くしてきた政子さんだが、
経営も軌道にのるようになり、落ち着いてくると
色々なことに不安を感じるようになってきた。
当時はまだ、彼女であっても結婚しているわけではなかったし、
歯科衛生士という立場も、決して社会的地位が高いものではないように思えた。
経営が軌道にのった今となっては、自分がいなくなっても誰も困らないようにも思う。
それに何よりも、ずっと隣でサポートしているうちに
治療についても「もっとこうしたらいいのに」「私だったらこうするのに...」
そんな想いが頭をよぎるようになっていたのだ。




そんな風に思うことがあったとしても、普通は思って終わり... だと思うのだが、
政子さんは、違った。
32歳のある日、ふと思い立つ。
「歯科医になろう。」



翌日には、歯科大の受験について情報を調べ、家庭教師も見つけた。
思い立ったのが11月。
受験まで2カ月余りしかない。
でも逆に、2カ月なら集中できる。

そう腹をくくった政子さん。
ほぼ毎日家庭教師をつけて猛勉強を始めた。
仕事をしながらもとにかく2ケ月間、受検勉強のために時間もお金も費やした。
この頃の睡眠は、1日3~4時間。
やれることは、すべてやった。
できる限りをつくしたので、迷いもなければ不安もなかった。
そして、なんとこの2ケ月間の猛勉強により、
受検した2つの大学のうちの1つ、岐阜県にある歯科大学へと合格する。



こうして政子さんの33歳からの大学生活がスタートした。
既に大学を一度卒業していたので、一般教養は免除され、5年間の大学生活。
毎日新幹線で大学まで通った。
朝6時半に自宅を出て、夜8時ごろに帰宅。
新幹線の中で勉強。
そんなハードな毎日ではあったが、
目標をもち、自分が学びたいことに専念できる毎日は、楽しくて仕方がなかった
10歳以上も若い学生と机を共にするのは、新鮮でもあった。
勉強に対する姿勢や本気度も若い頃とは違う。
大学も優秀な成績で卒業。国家試験にも合格した。
この1年は、大阪で研修医をしている。
春からは更に学び、修行するため歯科医院に勤務する予定なのだとか。
いずれは開業も視野に入れている。



開業前からずっと政子さんがサポートしてきた彼とも、
大学に通い始める前に結婚。
今は、ご主人となった彼が政子さんを応援してくれている。



30歳を過ぎてから、一念発起して歯科医になった政子さん。
たいていの人が、きっと挑戦する前に無理だと諦めるだろうし、
そもそも、はなから無理だと思っているから、そんなことを思い付きすらしないかもしれない。
でも、本当にそれは無理なことなのか。本当に方法はないのだろうか。
政子さんのお話は、
「自分で自分に制限をかけているだけで、
 自分の可能性は、もっと無限にあるかもしれない...。」

そんな気持ちにさせてくれるものだった。



現状、おかれている立場は人それぞれ。
「私には無理だ。」と思う人もいるかもしれないが
政子さんは、いつも自分のおかれた環境の中で
いかに楽しむか、どうすれば自分らしくいることができるのか...。

無意識かもしれないが、考え・行動してきたのではないかな。
「無理だ。」と思う前に、自分の可能性を信じてみよう。
自分らしく生きてみよう。



政子さぁ~ん、素敵なお話をありがと~~~~~。





政子さん、素敵!!って思われたら...

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